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中国の人々にとって1年でいちばん大きな年中行事である春節は、旧暦の正月のことである。
日本で一般に正月は、西暦の新年のことを言う。
日本では、たいてい12月29日に正月休みが始まる。職場では28日に「仕事納め」がある。
その風景はテレビニュースにもなり、年末の風物詩となっている。
正月休みは家族で過ごす一家団欒のときだ。
会社は1週間ほど休みになり、学校も冬休みだから、地方から大都市に働きに来ている人や勉強に来ている学生がおおぜい帰省し、暮れから年始のあいだ、街は静かになる。
暮れには家族で大掃除をしたり門松を立てたり「おせち料理」という新年の特別料理を作ったりする。
大みそかの夜には、その家が永く続くことや長寿を願って、細く長いそばを食べる習慣がある。 これが「年越しそば」である。
年が変わるとき、寺の鐘が108回鳴る。「除夜の鐘」である。 鐘の音を聞き、人々は行く年を惜しむ。 そして、新しい気持ちで来る年を迎える。 新年には、神社や寺へ初もうでに行く。
うちに帰ってから「お雑煮」と「おせち料理」を食べる。 「おせち料理」にはいろいろなものがあり、それぞれに意味が
ある。たとえば、子孫繁栄を願って「数の子」を食べる。 「黒豆」は「まめ(健康)」、昆布は「よろこぶ」、鯛は「めでたい」などを意味するが、これらは言葉遊びからできたものである。
正月三が日のあと、仕事が始まる。
職場では「仕事始め」があり、人々は職場に集まって年始の挨拶をする。
これも年始の風景の一つだ。 こうしてまた、1年が始まる。
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