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日本料理(にほんりょうり・にっぽんりょうり)とは、日本でなじみの深い食材を用い、日本の国土、風土の中で独自に発達した料理をいう。和食、日本食とも呼ばれる。
日本国外では、寿司および刺身、蕎麦、天ぷらなどがよく知られる。
主な伝統的料理 [編集]
伝統的な食事形式で食する伝統的な料理様式。有職料理は貴族の饗応料理、本膳料理は武家の饗応料理で、それぞれ過去には最も正統な料理形式であった。会席料理は富裕な町人を客とした料亭で生まれ、酒と料理そのものを楽しむ格式張らない料理として発達した。現在では会席料理が正統な日本料理の形式としてもてなしに使われている。
有職料理 - 平安時代の貴族の社交儀礼の中で発達した大饗料理の流れをくむ料理様式。現在は京都の限られた料亭にのみ伝わる。
本膳料理 - 室町時代から武家の饗応料理として発達したもので、江戸時代には本式の日本料理とされた。儀礼的な色合いが濃い料理であり、明治以降は衰退した。ちなみに、本膳料理の付随として派生・発展してきた料理に皿鉢料理がある。
精進料理 - 禅寺などの寺で、外来者をもてなすための料理法として発達した。僧が食べているわけではない。
懐石料理 - 茶道から発した料理。コース式に供される。本来は茶を楽しむためのものである。
会席料理 - 宴席から発生した、酒を飲みながら味わう料理。料亭で出されるもので、懐石料理のようにコース式に供される。
精進料理(しょうじんりょうり)とは、仏教では僧は戒律五戒で殺生が禁じられており、大乗仏教で肉食も禁止されたため、僧への布施として野菜や豆類、穀類を工夫して調理した料理である。
現状 [編集]
寺院仏閣の中には、参拝者を宿坊に泊め、精進料理を提供して仏門の修行の一端を体験させることをしているところも少なくない。参詣参篭が信仰の重要な一部となる天台宗・真言宗系の寺院に多い。
また、宿坊においては、料理と宿泊だけの提供もある。長野県の善光寺には、参拝客を宿泊させる宿坊が数多く存在し、夕食に精進料理を供することが多い。出される精進料理は、本膳式の本格的なものから、懐石料理風の現代的なタイプのものまでさまざまである。
一方、京都の寺院では、特に賓客用の精進料理を料理屋に一任したことが多かったため、寺院よりも周辺の料理屋に高度な精進料理が存在することが多い。大徳寺や妙心寺の周辺には精進料理専門の老舗の料理屋がある。
江戸時代に入ると、明の衰亡に伴い、中国から禅宗のひとつである黄檗宗が伝来する。彼らが持ち込んだ当時の中国式の精進料理(いわゆる素菜)は「普茶料理」と呼ばれる。
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