【#文档大全网# 导语】以下是®文档大全网的小编为您整理的《《上级で学ぶ日本语》の教程(Word)第4课 [健康ブームの光と影]》,欢迎阅读!
第4課 [健康ブームの光と影]
日本の公式訪問しているアメリカ大統領が、朝早くホテルの周りをジョギングしたというニュースが伝えられたことがあった。ピリピリして警備に当たった人たちは、やめてくれればいいのにと思ったに違いないが、当時の日本社会はそれほど驚いたふうもなく、どちらかといえばほほえましいニュースとして受け止めたように思う。当時は大統領ばかりではなく、世界のあちらこちらで人が走っていた。運転手付きの大型高級車で公園に乗りつけ、一時間ばかり公園の周りを走って一汗かいて、そうしてまた、高級車に乗って帰っていくという笑い話のような記事が新聞に載ったりする、そんな時代だった。
日本でも、ジョギングという耳慣れない言葉と一緒に紹介された新しい健康法は、あっという間に広がって、あちらこちらで走る人を目にするようになった。朝から満員電車で長時間立ちっ放なし、残業に次ぐ残業でいつも過労気味。たまったストレスの解消を口実に勤め帰りの一杯やたばこの吸いすぎ。不健康極まりない生活に耐えながらも、日本の経済成長を担ってきたサラリーマンたち。中年を迎えたお父さんたちが健康に関心を持ち始めた。今の生活を何とかしなければ、行き着く果ては生活習慣病や過労死。このままではいけないと走り始めた。お母さんたちも負けてはいない。子育てを終えて少し時間的余裕ができた。あれこれ試してはみるのだが、思ったように体重が落ちない。一人ではちょっと恥ずかしいけれど、おしゃべりしながらみんなでやればと、PTAや近所の集まりで呼びかけ、仲間を集め走り始めた。日ごろの運動不足を解消するために、健康な生活を送るために、ちょっとスマートになるために。こうしてジョギングは手軽な健康法として定着していったのである。
ジョギングが火付け役になったわけではないのだろうが、今の日本は全国総健康志向といった感がある。トレーニング.ルームやプール、エアロビクス.スタジオを備えたフィットネスクラブでは、週末ともなると、老若男女を問わず多くの人が健康な体作りに励んでいる。本屋に立ち寄れば、いかにすればやせられるかをあの手この手で解説したダイエット物が所狭しと並べられており、ベストヤラーになることも少なくない。そればかりか、このところ薬品メーカーに限らず、多くの企業が疲労回復や栄養補強のための商品を競って製造、販売している。テレビ.ラジオのCMにしても、新聞の広告にしても、これでもかと言わんばかりに健康関連の食品や機器が顔を出す。ある評論家の言葉を借りれば、「バランスの取れた健康な体作りは現代のファッションの一つ」だと
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か。確かに、そう言われるだけのことはある。
ジョギングが少し下火になってきたかと思うと、今度は人が歩き出した。ウォーキングが提唱され始めたのだ。まず歩く前にこんな準備をしましょう。歩くときは、こんな姿勢で、歩き終わったらこうしましょうと、懇切丁寧に説明した本もあれば、専門家が指導する有料のウォーキング教室もいくらでもある。自分の好きなときに出かけ、思わぬ所にひっそりと咲く花を見つけては足を止め、知り合いに出会っては立ち話をし、と自由な時間を楽しむのが昔ながらの散歩。それにひきかえ、ウォーキングをする人たちは、しっかり前を見て両手を振り、「イチニ、イチニ」と声を出しながら、一生懸命歩いている。昨日まで走っていたお父さんもお母さんも、今はてくてくてくてくと、わき見もせずに歩いている。健康に向かってひたすら歩いている。
走る人、歩く人、フィットネスクラブで汗を流す人。みんな健康になろうと一生懸命である。健康という言葉もしくは概念は、「病気を予防する」「病気をしない状態」といった意味合いで使われるのだという。しかし、どう見ても太っているとは見えない若い女性が、何かに追われるようにダイエットしたり、ウォーキングを続けるお年寄りが、テレビのインタビューに「健康に死にたいのでね…」と答える今の健康ブーム。その光と影を映しながら汗を流す大勢の姿を見て、健康って何なのだろうと考えさせられてしまう。
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